計測・制御に関する理論(全11問中9問目)
No.9解説へ
フィードバック制御の説明として、適切なものはどれか。
出典:平成22年春期 問 4
- 外乱による影響を検知してから修正動作を行う。
- 外乱に弱く,それらの影響を増幅させてしまう。
- 外乱を検知して,その影響が出ないように修正動作を行う。
- 外乱を予測して修正動作を行う。
正解 ア問題へ
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解説
フィードバック制御とは、制御対象の現在の状態を定期的に測定し、その測定値を目標値に近づけるように動作する自動制御方式です。室内の温度を一定に保つなどの自動制御システムで多く用いられています。フィードバック制御では、外乱を検知せず、その修正動作は目標値と測定値の差異によってのみ決定されます。したがって外乱が生じてもそれに対する修正動作は測定値に影響が現れてからになります。
また同じ自動制御の考え方としてフィードフォワード制御があります。こちらは外乱自体を検知し、前もって出力への影響を打ち消すように動作します。一般的に、フィードフォワード制御はフィードバック制御と組み合わせて使用されます。
また同じ自動制御の考え方としてフィードフォワード制御があります。こちらは外乱自体を検知し、前もって出力への影響を打ち消すように動作します。一般的に、フィードフォワード制御はフィードバック制御と組み合わせて使用されます。
- 正しい。フィードバック制御では、外乱の影響が測定値に現れてから修正動作を行います。
- 記述はフィードフォワード制御の特徴を説明したものです。フィードバック制御では常に測定値と目標値の差異を小さくように動作するので、外乱による影響を増幅させることはありません。
一方、フィードフォワード制御は、制御している値に対して外乱が与える影響を見誤った場合に、外乱の影響を強めることになってしまいます。室温制御システムにおいて、暑くなることを予測して温度を下げるようにしたら、実際には他の外乱の影響で温度が下がり、想定以上に温度が下がってしまったというようなイメージです。 - フィードフォワード制御の説明です。フィードバック方式では外乱の検知は行いません。
- フィードフォワード制御の説明です。フィードバック方式では外乱の予測は行いません。
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