技術開発戦略の立案(全10問中8問目)

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
"技術のSカーブ"の説明として,適切なものはどれか。

出典:平成28年秋期 問70

  • 新しい技術の普及過程を示すものであり,その技術を応用した製品が市場に浸透すると,普及率の伸びが徐々に減少していくことを度数分布曲線で示す。
  • 技術の進歩の過程を示すものであり,当初は緩やかに進歩するが,やがて急激に進歩し,その後,緩やかに停滞していく過程を示す。
  • 技術の成熟過程を示すものであり,新技術が実際に普及するまでの間,時間経過とともに変化する認知度の推移を示す。
  • 生産量と単位コストの関係を示すものであり,累積生産量が増加するに従い,単位コストが減少する過程を示す。
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分野:ストラテジ系
中分類:技術戦略マネジメント
小分類:技術開発戦略の立案
解説
技術のSカーブ(技術進歩のSカーブ)とは、1つの技術進歩の過程を示した曲線です。技術開発の初期のうちは比較的緩やかに進歩し、ある時期を境に急激に進歩し、やがて技術の限界に近づくと進歩の伸びが停滞気味になります。

縦軸に技術進歩の度合、横軸に投資した費用や期間をとってグラフにすると、描かれる曲線がアルファベットの"S"の形状になることに由来した名称です。ある技術がこの曲線のどこに位置するかを分析し、今後の技術戦略や資源の配分に活かします。
  • 成長曲線(ロジスティック曲線)の説明です。
  • 正しい。技術のSカーブの説明です。
  • ハイプ曲線の説明です。話題や評判が先行する新技術が実際に普及するまでの間、その認知度と社会への適用度が時間経過とともに、どのように変化するかを示したものです。
  • 経験曲線(エクスペリエンスカーブ)の説明です。同一製品の累積生産量が増えるに従って、単位当たりの総コストが一定の割合で低下していくというパターンを示す曲線です。高値の新技術の製品が徐々に安くなっていく現象もこの経験曲線で説明ができます。
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