業務分析・データ利活用(全119問中107問目)
No.107解説へ
発注方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成17年秋期 問78
- 単価が高く,調達期間が長い商品は,定期発注方式より定量発注方式の方が適している。
- 定期発注方式は,多くの商品を同時に発注でき,在庫量の減少を図ることもできる。
- 定量発注方式では,毎回需要予測を行って発注量を決める。
- 二棚法を用いて発注を行うと,発注事務作業が容易にでき,需要の変化に的確に対応できる。
正解 イ問題へ
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解説
在庫を補充するための発注方式には、「定期発注方式」と「定量発注方式」および「二棚法」があります。
- 定期発注方式
- 同じ間隔で定期的に行う方式で、発注日の度に在庫数、予想需要量、安全在庫などを考えて最適な発注量を計算する。
需要量の変化が大きい品目や、ABC分析の結果でAランクとされた重要在庫を対象とすることが多い。 - 定量発注方式
- 発注時期は決まっておらず、在庫が一定数を下回った時点であらかじめ決まっている最適発注量を発注する方式。
ABC分析の結果でBランクとされた、調達期間が短い品目、消費量が安定している品目などを対象とすることが多い。 - 二棚法(2ビン法)
- 在庫を2つのまとまりA,Bに区切っておいて、Aの在庫を使い終わった時点でBを使い始め、その間にAを補充するということをA→B→Aと交互に行う方式。
管理が簡便でコストが低くおさえられるため単価が安い品目や、ABC分析の結果でCランクとされた品目を対象とすることが多い。
- 単価が高く、調達期間が長い商品は、定期発注方式が適しています。
- 正しい。定期発注方式は、発注の都度、発注量を決定するのできめ細やかな管理ができます。
- 定量発注方式では、在庫コストが最小になる規定量で発注を行います。
- 二棚法は、需要量が予備の棚以上となった場合には変化に対応できなくなったり、需要が減少したときには無駄な在庫が増加してしまうなど、需要の変化への対応に欠点があります。
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