経営・組織論(全27問中3問目)
No.3解説へ
BCP(事業継続計画)の策定,運用に関する記述として,適切なものはどれか。
出典:令和元年秋期 問74
- ITに依存する業務の復旧は,技術的に容易であることを基準に優先付けする。
- 計画の内容は,経営戦略上の重要事項となるので,上級管理者だけに周知する。
- 計画の内容は,自社組織が行う範囲に限定する。
- 自然災害に加え,情報システムの機器故障やマルウェア感染も検討範囲に含める。
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解説
- BCPでは業務継続の観点から優先順位を決定します。ITに依存する業務の復旧も重要度・緊急度を基準に優先付けします。
- 不測の事態が発生した際にBCPを有効に機能させるためには、BCM活動などを通して平時から組織の構成員全員にBCPを周知させておく必要があります。
- サプライチェーンの事業中断により自組織の事業継続が困難になってしまう可能性があるので、BCPは、自組織だけで構築するのではなく、サプライチェーンを構成する全組織で構築する必要があります。
- 正しい。現在、大半の組織では業務活動にICTを使用しており、情報システムへの依存度が増大しています。実際に事業中断原因として、機器の故障やソフトウェア障害、マルウェア感染などが多く報告されており、情報システム障害は事業中断の大きな原因となっています。このため、自然災害等だけでなく情報システム障害やマルウェア感染時の対応もBCPの検討範囲に含めるべきです。
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