労働関連・取引関連法規(全27問中24問目)
No.24解説へ
A社で雇用しているオペレータのQ氏を,B社に派遣することになった。労働者派遣法で定められているものはどれか。
出典:平成20年秋期 問80
- A社は,Q氏がA社を辞めてB社に雇用されることを禁止できる。
- B社は A社に対して,Q氏を指名して派遣を要請できる。
- Q氏の派遣契約期間は,最長1年間である。
- Q氏は,B社の定められた指揮命令者の下で労働に従事する。
正解 エ問題へ
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解説
雇用関係はA社とオペレータQ氏にありますが、指揮命令関係はB社とオペレータQ氏の間にあります。このように請負企業の社員が契約先の指揮命令で働くことができるようにした契約を「労働者派遣契約」といいます。
- 派遣労働者と派遣元企業との雇用関係が終了した後、当該派遣労働者が派遣先企業に雇用されることを禁ずる旨の契約を締結することは禁止されています(法33条)。よって、派遣元企業であるA社は、Q氏がB社に雇用されることを禁止することはできません。
- 派遣先企業は、労働者派遣契約に際して、派遣される労働者を特定する行為をしないように努める必要があります(法26条6項)。特定の者を指定して派遣を要請する行為はこの規定に違反します。努力義務なので罰則はありませんが、労働局から是正措置を命じられることがあります。
- 1人の派遣労働者を同一の組織(部門や課)内で受け入れられる最長期間は、原則として3年までです(法40条の2第2項)。
- 正しい。労働者派遣契約では、派遣元企業に雇用される従業員が派遣先企業の指揮命令の下で業務に従事します(法2条1号)。
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