システムの構成(全74問中9問目)
No.9解説へ
Webシステムにおいて,Webサーバとアプリケーション(AP)サーバを異なる物理サーバに配置する場合のメリットとして,適切なものはどれか。
出典:平成30年秋期 問13
- Webサーバにクライアントの実行環境が実装されているので,リクエストのたびにクライアントとAPサーバの間で画面データをやり取りする必要がなく,データ通信量が少なくて済む。
- Webブラウザの文字コード体系とAPサーバの文字コード体系の違いをWebサーバが吸収するので,文字化けが発生しない。
- データへのアクセスを伴う業務ロジックは,Webサーバのプログラムに配置されているので,業務ロジックの変更に伴って,APサーバのプログラムを変更する必要がない。
- 負荷が軽い静的コンテンツへのリクエストはWebサーバで処理し,負荷が重い動的コンテンツへのリクエストはAPサーバで処理するように,クライアントからのリクエストの種類に応じて処理を分担できる。
広告
解説
一般的なWebシステムは次のような構成になっています。
- Webサーバ
- HTTPリクエストを解釈し、Webブラウザに結果を返す。動的な処理の場合、APサーバに処理を依頼する。
- APサーバ
- Webサーバから受け付けたリクエストをプログラムで処理し、結果をWebサーバに返す。
- WebサーバとAPサーバを別の物理サーバに配置すると、同一物理サーバ内に配置するときと比べてWebサーバとAPサーバ間の通信が必要になるので、通信量は増加します。
また、WebシステムにおけるクライアントはWebブラウザになります。クライアントとAPサーバが直接やり取りすることはありませんが、画面データはリクエストの度にWebブラウザとWebサーバ間でやり取りされます。 - 文字コードの違いはAPサーバで吸収する必要があります。
- 業務ロジックはAPサーバに配置されるので、業務ロジックの変更に伴ってAPサーバのプログラムを変更する必要があります。
- 正しい。静的コンテンツ(静的HTMLや画像など)はWebサーバ、動的コンテンツ(CGIプログラムなど)はAPサーバ、というように別々の物理サーバで処理されることになるので、同一の物理サーバに配置するよりも処理負荷の低減を期待できます。
広告