効果的な勉強方法とは
基本情報技術者試験の標準勉強時間は180時間程度だと言われています。私の経験から効果的な勉強方法を教えます。
基本情報技術者に限らず、どの試験の勉強方法でも重要だと言われるのがインプットとアウトプットのバランスです。
インプットとはテキストなどを読んで知識や考え方を頭に入れる学習、アウトプットとは実際に問題を解いて問題慣れしたり、出題のパターンを知る学習です。このどちらの学習が不足しても本番の試験で力を発揮することはできません。
どちらに重点を置いて勉強の計画を立てるかで、限られた時間で合格ラインに到達できるかできないかの分かれ目となってきます。
また、自学自習に自身のない方や、学生の方には計画どおりに勉強が進められる通信講座をオススメします。
通信講座については当サイトの別ページにてまとめて紹介していますので、興味のある方はご覧になってください。
情報処理技術者試験の出題傾向
他頁でも触れましたが、基本情報技術者試験に限らず情報処理技術者試験(の午前問題)では過去に出題されたことのある問題(過去問)が、数多く出題されます。
他の資格試験と比べても特にこの割合が高いのが情報処理技術者試験の特徴で、平均すると50%前後多いときで60%が過去に何らかの形で出題された論点の問題が出題されます。さらに毎年のように出題される定番の論点というのも存在してします。また応用情報技術者試験やITパスポートで出題された問題がそのまま使われることも結構あるのです。
既出の問題が出題される理由としては、いくつかあると思うのですが主に
- 合格率を一定に保つ
- 合格者のレベルを試験回ごとで均等にする
- 試験範囲の論点は過去問ですべて網羅されていて新出題が困難である
- 午後試験があるので、午前がある程度簡単でも問題ない
という4点の理由からということではないかと考えています。
勉強はインプット"3"、アウトプット"7"で
上記の傾向から、基本情報技術者試験の特に午前試験を突破するには過去問の勉強をどれだけできるかが鍵を握っています。
私が考える勉強計画として、試験合格まで6ヶ月(180時間)とすると、
- テキストを読んで基礎知識を覚える・・・3ヶ月(90時間)
- 過去問をやってみて間違えた問題はテキストで復習する学習・・・2ヶ月(60時間)
- 予想問題集をやったり前回過去問で間違えたところの再復習・・・1ヶ月(30時間)
というような時間配分で計画を立てます。
1.テキスト学習
最初のテキスト学習は読み流す程度で、サラッと読んでいきます。一回ですべて覚えようとする必要はありません。知識というのは自分の中で身になるまでに多少時間がかかるため、はじめはうっすらと理解できている感じでいいと思います。3ヶ月の間で時間があれば何回か読み返してみます。回数が増すほどに知識が定着していることが実感できるはずです。
私がおすすめの基本情報技術者試験のテキストは別ページにて紹介しています。
2.過去問演習
テキストを読み続け、ある程度の基礎知識が固まってきたら、すぐに過去問演習に移ります。
基本情報技術者試験は二種時代も含めて、過去に実際に出題された膨大な数の過去問題があります。練習する問題数に困ることはないと思います。IPAでもPDFファイル形式で公開されていますし、市販の問題集をそろえるのもいいでしょう。この過去問題で最低過去4回分、可能な人は過去8回から12回分を解けばほぼすべての試験範囲の問題をカバーすることができるはずです。ただしストラテジ系の問題については、平成20年以前の出題回ではあまり多く出題されていないため、語句問題を中心にテキスト学習を重点的にこなす必要があります。
この時に度々出題されている問題、一度出題されただけで後に出題例がない問題などを把握し、テキストを読むだけではわからないその分野の重要性などを感じ取ります。試験で新しく出題される分野は他の人も答えられないため間違えてもそれほど気にする必要はありません。それよりも正答率が高い重要分野を確実に正解できるようになりましょう。
3.試験前の期間
試験本番前は市販の予想問題集に時間を費やしたり、前に間違えたところの再復習に時間を使いましょう。また基本情報技術者試験では用語問題がたくさん出題されますので、これらの暗記に時間を割いてもいいでしょう。午前問題でテクノロジ系がたくさん出題されるので、この分野を念入りに復習しておくと試験当日に安定した結果が残せるでしょう。
通信講座を使う方法
しっかり計画をたてても、勉強が進まない方は資格の学校での通信講座を利用するのも1つの手だと思います。自分での学習に不安を感じる人も、通信講座なら添削付き練習問題を解くにつれて自分の実力について自信を深めていけると思います。
資格の学校では合格の為のノウハウが詰まったテキストや、プロの講師ならではの適切な勉強の進め方であなたを試験合格へ導いてくれると思います。またわからなくなったときに質問できる体制が整っているのも通信講座のメリットです。