平成26年秋期試験問題 午前問55

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
PMBOKによれば,プロジェクトのリスクマネジメントにおいて,脅威に対して適用できる対応戦略と好機に対して適用できる対応戦略がある。脅威に対して適用できる対応戦略はどれか。

  • 活用
  • 強化
  • 共有
  • 受容
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分野:マネジメント系
中分類:プロジェクトマネジメント
小分類:プロジェクトのリスク
解説
PMBOKによればプロジェクトにマイナスの影響を与えるリスク(脅威)への対応戦略には「回避」「転嫁」「軽減」「受容」の4種類があります。
回避
リスクそのものの除去や、プロジェクトのスコープや目標を縮小・変更するなどしてリスクの影響をゼロにする戦略。
転嫁
リスクのある業務・作業のアウトソーシングや、損害保険の契約によってリスクによるマイナスの影響を第三者へ移転する戦略。
軽減
リスクの影響範囲を狭くしたり、発生確率を低減したりする戦略。
受容
リスクが現実化した時の影響が許容可能範囲内である場合やリスクの除去が困難であるときに、特に対策をせずにそのままにしておく戦略。対策費用が予想される損失金額を上回っているときなどに採られる。
逆にプロジェクトにプラスの影響を与えるリスク好機(好機)への対応戦略にも「活用」「共有」「強化」「受容」の4種類があります。
活用
好機が確実に到来するように、顕在化の不確実性を取り除くための戦略。
共有
好機を得られる能力の高い第三者にプロジェクトの実行権限の一部、または全部を与える戦略。
強化
好機のプラスの影響を増加させたり、その発生確率を高めたりする戦略。
受容
積極的な利用はしないが、好機が実現したときにはその利益を享受しようとする戦略。対策費用が予想される利得を上回っているときなどに採られる。
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したがって脅威に対して適用できる戦略は受容になります。(「受容」は好機に対しても適用できます)

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