通信プロトコル(全69問中16問目)
No.16解説へ
図はNTPによる時刻合わせの基本的な仕組みを表している。NTPサーバからの応答には,NTPサーバでの問合せ受信時刻と,応答送信時刻が含まれており,PCは図に示した四つの時刻からサーバ時刻とのずれを計算する。このとき,PCの内部時計はNTPサーバの時計と比べてどれだけずれているか。ここで,伝送遅延は問合せと応答で等しいものとする。また,図中の時刻は,PCとNTPサーバのそれぞれの内部時計の時刻であり,aa:bb:cc.dddddd は aa時bb分cc.dddddd秒 (ddddddはマイクロ秒)を表す。
出典:平成28年秋期 問34
- 100マイクロ秒進んでいる。
- 200マイクロ秒進んでいる。
- 500マイクロ秒進んでいる。
- 700マイクロ秒進んでいる。
広告
解説
まず、4つの時刻から問合せ・応答の伝送遅延時間を求めます。
PCの問合せ送信から応答受信までが「900-100=800マイクロ秒」、NTPサーバの問合せ受信から応答送信までが「400-200=200マイクロ秒」なので、問合せ・応答の往復に要した伝送時間は、以下のように計算できます。
800-200=600マイクロ秒
設問にて「伝送遅延は問合せと応答で等しい」と示されているため、問合せと応答の際の伝送遅延は各々300マイクロ秒とわかります。
次に、求めた伝送遅延時間を用いて時刻のずれを計算します。
NTPサーバの応答送信時刻が aa:bb:cc.000400 なので、これに伝送遅延の300マイクロ秒を足した aa:bb:cc.000700 がPCの応答受信時刻になるはずです。しかしPCの応答受信時刻は aa:bb:cc.000900 を示しているため、時計のずれが生じていると判断できます。PCとNTPサーバの時計の差は次のように導けます。
900-700=+200マイクロ秒
したがって「イ」が正解です。
PCの問合せ送信から応答受信までが「900-100=800マイクロ秒」、NTPサーバの問合せ受信から応答送信までが「400-200=200マイクロ秒」なので、問合せ・応答の往復に要した伝送時間は、以下のように計算できます。
800-200=600マイクロ秒
設問にて「伝送遅延は問合せと応答で等しい」と示されているため、問合せと応答の際の伝送遅延は各々300マイクロ秒とわかります。
次に、求めた伝送遅延時間を用いて時刻のずれを計算します。
NTPサーバの応答送信時刻が aa:bb:cc.000400 なので、これに伝送遅延の300マイクロ秒を足した aa:bb:cc.000700 がPCの応答受信時刻になるはずです。しかしPCの応答受信時刻は aa:bb:cc.000900 を示しているため、時計のずれが生じていると判断できます。PCとNTPサーバの時計の差は次のように導けます。
900-700=+200マイクロ秒
したがって「イ」が正解です。
広告