データ通信と制御(全58問中41問目)
No.41解説へ
ATM交換方式の説明として,適切なものはどれか。
出典:平成19年春期 問56
- LAN間接続において,経路の設定やプロトコル別のフィルタリングを行う方式である。
- あらゆる種類のデータを,セルと呼ばれる固定長のブロックに分割して伝送する方式である。
- 高速伝送を実現するために,ヘッダー情報について誤り制御を行わない方式である。
- マルチメディア用データを可変長のパケットを用いて効率よく伝送するための方式である。
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解説
ATM交換方式(Asynchronous Transfer Mode,非同期伝送モード)は、高速通信を可能とするために送信するデータを48バイトのペイロード部に5バイトのヘッダー情報を付けた合計53バイトの固定セルに分割してデータを非同期通信でやり取りする交換方式です。
パケット交換方式では、到着するパケットが多種多様なパケットに対応するため、交換機ではソフトウェアにより複雑な処理を行っています。ATMでは分割単位を固定長にし、交換機での処理を複雑なソフトウェアではなくハードウェアによる高速な処理で行うことで、処理時間の短縮を実現しています。
パケット交換方式では、到着するパケットが多種多様なパケットに対応するため、交換機ではソフトウェアにより複雑な処理を行っています。ATMでは分割単位を固定長にし、交換機での処理を複雑なソフトウェアではなくハードウェアによる高速な処理で行うことで、処理時間の短縮を実現しています。
- 経路の設定やプロトコル別のフィルタリングを行うのはルータです。
- 正しい。
- 5バイトのヘッダー情報の中にはエラー制御のための情報であるHEC(Header Error Control)が含まれています。
- ATMではすべてのデータを53バイトの固定長で伝送します。
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