通信プロトコル(全69問中42問目)
No.42解説へ
TCP/IPネットワークにおいて,二つのLANセグメントを,ルータを経由して接続する。ルータの各ポート及び各端末のIPアドレスを図のとおりに設定し,サブネットマスクを全ネットワーク共通で255.255.255.128とする。ルータの各ポートのアドレス設定は正しいとした場合,IPアドレスの設定を正しく行っている端末の組合せはどれか。
出典:平成22年秋期 問37
- AとB
- AとD
- BとC
- CとD
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解説
サブネットとは、物理的にひとつであるネットワーク内を、各機器に割り振るプライベートアドレスを適切に設定することで論理的な複数のネットワークに分割する方法です。
ネットワークでは各機器がどのサブネットワークに属しているかを知る必要があります。この時に使われるのがサブネットマスクで、その実態はプライベートアドレスとAND演算をすることでサブネットワークアドレスを求めるためのビット列です。
ルータに接続している各端末は、ルータのポートと同じサブネットワークアドレスでなければ同一のサブネットとはいえません。
サブネットマスク"255.255.255.128"を2進数で表すと、
11111111 11111111 11111111 10000000(2)
なので、ルータ及び端末のIPアドレスとAND演算することで同じになるかを判別します。下位8ビット…特に25ビット目に着目するとわかりやすいでしょう。
[左側のネットワーク]
ルータのポート 172.16.0.1
=10101100 00010000 00000000 00000001
サブネットマスクとANDをとると、ルータのサブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 00000000
となります。
[Aの端末] 172.16.0.10
下位8ビットは 00001010 で25ビット目が 0 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 00000000
[Bの端末] 172.16.0.130
下位8ビットは 10000010 で25ビット目が 1 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 10000000
[右側のネットワーク]
ルータのポート 172.16.1.5
=10101100 00010000 00000001 00000101
サブネットマスクとANDをとると、ルータのサブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 00000000
となります。
[Cの端末] 172.16.1.140
下位8ビットは 10001100 で25ビット目が 1 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 10000000
[Dの端末] 172.16.0.20
下位8ビットは 00010100 で25ビット目が 0 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 00000000
したがって、ルータのポートと同じサブネットワークアドレスになっているのは、左側のサブネットでは"A", 右側のサブネットでは"D"ということになります。
ネットワークでは各機器がどのサブネットワークに属しているかを知る必要があります。この時に使われるのがサブネットマスクで、その実態はプライベートアドレスとAND演算をすることでサブネットワークアドレスを求めるためのビット列です。
ルータに接続している各端末は、ルータのポートと同じサブネットワークアドレスでなければ同一のサブネットとはいえません。
サブネットマスク"255.255.255.128"を2進数で表すと、
11111111 11111111 11111111 10000000(2)
なので、ルータ及び端末のIPアドレスとAND演算することで同じになるかを判別します。下位8ビット…特に25ビット目に着目するとわかりやすいでしょう。
[左側のネットワーク]
ルータのポート 172.16.0.1
=10101100 00010000 00000000 00000001
サブネットマスクとANDをとると、ルータのサブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 00000000
となります。
[Aの端末] 172.16.0.10
下位8ビットは 00001010 で25ビット目が 0 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 00000000
[Bの端末] 172.16.0.130
下位8ビットは 10000010 で25ビット目が 1 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000000 10000000
[右側のネットワーク]
ルータのポート 172.16.1.5
=10101100 00010000 00000001 00000101
サブネットマスクとANDをとると、ルータのサブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 00000000
となります。
[Cの端末] 172.16.1.140
下位8ビットは 10001100 で25ビット目が 1 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 10000000
[Dの端末] 172.16.0.20
下位8ビットは 00010100 で25ビット目が 0 なので、サブネットワークアドレスは、
10101100 00010000 00000001 00000000
したがって、ルータのポートと同じサブネットワークアドレスになっているのは、左側のサブネットでは"A", 右側のサブネットでは"D"ということになります。
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