セキュリティ実装技術(全38問中1問目)
No.1解説へ
受信した電子メールの送信元ドメインが詐称されていないことを検証する仕組みであるSPF(Sender Policy Framework)の特徴はどれか。
出典:令和5年免除 問33
- 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元IPアドレスから送信元ドメインを検索してDNSBLに照会する。
- 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元IPアドレスと,送信元ドメインのDNSに登録されているメールサーバのIPアドレスとを照合する。
- 受信側のメールサーバが,受信メールの送信元ドメインから送信元メールサーバのIPアドレスを検索してDNSBLに照会する。
- メール受信者のPCが,送信元ドメインから算出したハッシュ値と受信メールに添付されているハッシュ値とを照合する。
正解 イ問題へ
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解説
SPF(Sender Policy Framework)は、メールを送信しようとしてきたメールサーバのIPアドレス情報を検証することで、正規のサーバからのメール送信であるかどうか確認することができる技術です。受信メールサーバ側がメールの送信元ドメインを管理するDNSサーバに問い合わせ、返されたIPアドレスが送信元メールサーバのIPアドレスと一致するかどうかでなりすましを検知します。
SPFでは以下の手順で送信元IPアドレスの検証を行います。
【参考】
DNSBL(DNS Blacklist)は、迷惑メールの温床になっているオープンリレーサーバのIPアドレスや、スパム行為の発信元IPアドレスを一覧を公表したものです。
SPFでは以下の手順で送信元IPアドレスの検証を行います。
- 送信側は、送信側ドメインのDNSサーバのSPFレコード(またはTXTレコード)に正当なメールサーバのIPアドレスやホスト名を登録し、公開しておく。
- 送信側から受信側へ、SMTPメールが送信される。
- 受信側メールサーバは、受信側ドメインのDNSサーバを通じて、MAIL FROMコマンドに記載された送信者メールアドレスのドメインを管理するDNSサーバに問い合わせ、SPF情報を取得する。
- SPF情報との照合でSMTP接続してきたメールサーバのIPアドレスの確認に成功すれば、正当なドメインから送信されたと判断する。
【参考】
DNSBL(DNS Blacklist)は、迷惑メールの温床になっているオープンリレーサーバのIPアドレスや、スパム行為の発信元IPアドレスを一覧を公表したものです。
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