情報セキュリティ対策(全57問中30問目)

午前試験免除制度対応!基本情報技術者試験のeラーニング【独習ゼミ】
ファイルの属性情報として,ファイルに対する読取り,書込み,実行の権限を独立に設定できるOSがある。この3種類の権限は,それぞれに1ビットを使って許可,不許可を設定する。この3ビットを8進数表現0~7の数字で設定するとき,次の試行結果から考えて,適切なものはどれか。

〔試行結果〕
  1. 0を設定したら,読取り,書込み,実行ができなくなってしまった。
  2. 3を設定したら,読取りと書込みはできたが,実行ができなかった。
  3. 7を設定したら,読取り,書込み,実行ができるようになった。

出典:平成27年春期 問44

  • 2を設定すると,読取りと実行ができる。
  • 4を設定すると,実行だけができる。
  • 5を設定すると,書込みだけができる。
  • 6を設定すると,読取りと書込みができる。
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分野:テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ対策
解説
設定した3ビットを2進数表現で考えて、それぞれの試行結果からわかることを整理して答えを導きます。

[① 0を設定 ⇒ 2進数で000]
それぞれのビットは、0で不許可、1で許可が設定されるものとわかります。

[② 3を設定 ⇒ 2進数で011]
読取りと書込みができるようになったので、下位2ビットは読込みと書込みを許可するためのビットであることがわかります。読込みと書込みは下位2ビットのいずれかとなりますが、この時点ではどちらかは判断できません。また、それぞれのビットが読取り、書込み、実行の権限に対応し、本設定では実行だけができなかったことから、最上位ビットが実行の権限を設定するビットだとわかります。

[③ 7を設定 ⇒ 2進数で111]
最上位ビットを1にしたら実行ができるようになったので、最上位ビットが実行の権限を設定するビットだとわかります。
  • 2を設定 ⇒ 2進数で010
    読込みと書込みのどちらか片方のみが許可されます。
  • 4を設定 ⇒ 2進数で100
    正しい。最上位ビットは実行の権限を設定します。最上位ビットだけが1となっているので、実行のみが許可されます。
  • 5を設定 ⇒ 2進数で101
    実行と、読込みと書込みのどちらか片方のみが許可されます。
  • 6を設定 ⇒ 2進数で110
    実行と、読込みと書込みのどちらか片方のみが許可されます。

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