情報セキュリティ(全127問中34問目)
No.34解説へ
AさんがBさんの公開鍵で暗号化した電子メールを,BさんとCさんに送信した結果のうち,適切なものはどれか。ここで,Aさん,Bさん,Cさんのそれぞれの公開鍵は3人全員がもち,それぞれの秘密鍵は本人だけがもっているものとする。
出典:平成30年春期 問38
- 暗号化された電子メールを,Bさんだけが,Aさんの公開鍵で復号できる。
- 暗号化された電子メールを,Bさんだけが,自身の秘密鍵で復号できる。
- 暗号化された電子メールを,Bさんも,Cさんも,Bさんの公開鍵で復号できる。
- 暗号化された電子メールを,Bさんも,Cさんも,自身の秘密鍵で復号できる。
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解説
公開鍵暗号方式は、暗号化と復号に異なる鍵を使用する暗号方式です。暗号化鍵は誰もが使用できるように公開しておき(公開鍵)、復号鍵は受信者が厳重に管理します(秘密鍵)。暗号化鍵と復号鍵は一対のペアとして生成され、ある暗号化鍵で暗号化されたデータは、その鍵のペアである復号鍵でしか元のデータに戻せないため、正しく復号できるのは正当な受信者のみであることが数学的に保証されています。電子メールは、Bさんの公開鍵で暗号化されているため、それを復号できるのは公開鍵に対応する秘密鍵を所持するBさんのみです。したがって「イ」が適切な記述です。
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