ソフトウェア構築(全40問中21問目)
No.21解説へ
ブラックボックステストに関する記述として,適切なものはどれか。
出典:平成24年秋期 問48
- テストデータの作成基準として,命令や分岐の網羅率を使用する。
- 被テストプログラムに冗長なコードがあっても検出できない。
- プログラムの内部構造に着目し,必要な部分が実行されたかどうかを検証する。
- 分岐命令やモジュールの数が増えると,テストデータが急増する。
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解説
ブラックボックステストは、システムの内部構造を考慮せず、システムに与える入力とそれに対する出力だけに着目して、入力に対する出力が仕様書どおりになっているかを検証するテストです。内部でどのような処理が行われているのかは無視するため、システムの内部をブラックボックス(中が見えない箱)に見立てて「ブラックボックステスト」といいます。具体的なテスト手法としては、同値分割、限界値分析、原因-結果グラフ、エラー推測などがあります。
ブラックボックステストとは対照的に、プログラムの内部構造や処理に注目して実施するテストを「ホワイトボックステスト」といいます。こちらは、記述したソースコードが設計書どおりに正しく実装されているかを検証する目的で開発者自身や開発チームによって実施されます。
ブラックボックステストとは対照的に、プログラムの内部構造や処理に注目して実施するテストを「ホワイトボックステスト」といいます。こちらは、記述したソースコードが設計書どおりに正しく実装されているかを検証する目的で開発者自身や開発チームによって実施されます。
- 命令や分岐のうちどの程度の割合をテストしたかを基準とするには、どのようなソースコードになっているか明らかでなければなりません。よって、ホワイトボックステストについての記述です。
- 正しい。ブラックボックステストでは、内部処理がどのようになっているかを考えず、入力と出力が合っていればそれで合格となります。よって、プログラムにコーディング規約違反や実装上よくない部分があっても検出することはできません。
- プログラムの内部構造に着目しているので、ホワイトボックステストについての記述です。
- ホワイトボックステストについての記述です。ブラックボックステストでは、仕様書の機能通りに動くかどうかだけを検証するので、テストケースの多さはプログラムの実装方法とは無関係です。
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