ソフトウェア構築(全40問中26問目)
No.26解説へ
ソフトウェアのテスト工程において,バグ管理図を用いて,テストの進捗状況とソフトウェアの品質を判断したい。このときの考え方のうち,最も適切なものはどれか。
出典:平成21年春期 問48
- テスト工程の前半で予想以上にバグが検出され,スケジュールが遅れたので,スケジュールの見直しを行い,数日遅れでテスト終了の判断をした。
- テスト項目がスケジュールどおりに消化されていれば,バグ摘出の累積件数が増加しなくても,ソフトウェアの品質は高いと判断できる。
- テスト項目消化の累積件数,バグ摘出の累積件数及び未解決バグの件数の推移がすべて横ばいになった場合は,解決困難なバグに直面しているかどうかを確認する必要がある。
- バグ摘出の累積件数の推移とテスト項目の未消化件数の推移から,テスト終了の時期をほぼ正確に予測できる。
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解説
バグ管理図は、縦軸に検出バグ数,横軸にテストに要した時間またはテスト消化件数をとり、一般的な信頼度曲線と比較することでプログラムの品質を判断するために用いられるグラフです。
- 予想以上のバグの検出は、ソフトウェアの品質の悪さを示します。スケジュールを短縮してしまったことで、本来行われる予定であったテストが省略されることになりソフトウェア内にかなりの数の残存バグが残ることになってしまいます。
- バグが少ない原因として、テストの品質の悪さも考えられます。その場合品質が悪くてもバグが検出されないので、安易な判断は危険です。
- 正しい。
- テストのラストのほうで解決困難なバグに直面する可能性もあり、終了の時期を断定できるわけではありません。
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