メモリ(全77問中46問目)
No.46解説へ
キャッシュメモリに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成21年春期 問12
- 書込み命令を実行したときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式と,キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式とがある。
- キャッシュメモリにヒットしない場合に割込みが生じ,プログラムによって主記憶からキャッシュメモリにデータが転送される。
- キャッシュメモリは,実記憶と仮想記憶のメモリ容量の差を埋めるために採用される。
- 半導体メモリのアクセス速度の向上が著しいので,キャッシュメモリの必要性は減っている。
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解説
キャッシュメモリは、CPUの処理速度と主記憶の読み出し速度の差を埋めるための装置で、非常に高速にアクセスできるメモリです。キャッシュメモリに関する問題は定番ですが、特徴ではなく主記憶書き戻し方式を正しく覚えているかを問う新しいパターンです。
キャッシュメモリから主記憶にデータを書き戻す方式には、ライトスルー方式とライトバック方式があります。
キャッシュメモリから主記憶にデータを書き戻す方式には、ライトスルー方式とライトバック方式があります。
- ライトスルー方式
- CPUからデータ書き込み指令が発生したときに、キャッシュメモリと主記憶に同時に書き込む方式。安全だが、処理効率が悪い。
- ライトバック方式
- CPUからデータ書き込み指令が発生したときに、キャッシュメモリにだけデータを書き込み主記憶への書き込みは当該データがキャッシュメモリを追い出されるときに行う方式。スループットの向上が期待できる。
- 正しい。
- キャッシュメモリにヒットしない場合、CPUは主記憶から直接データを読み出します。
- キャッシュメモリは、CPUの処理速度と主記憶の読出し速度の差を埋めるための装置です。
- 半導体メモリが取って代わろうとしているのは主記憶やHDDで、キャッシュメモリに採用されるほど半導体メモリの読み出し速度は高速化していません。
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