システムの評価指標(全76問中15問目)
No.15解説へ
ある時間帯でのジョブの処理状況を計測したところ,次のとおりであった。どのような状況になっているか。
〔ジョブの処理状況〕
〔ジョブの処理状況〕
- 多重度3でジョブを実行する。
- ジョブは5分間隔で発生し,実行時間は多重度に依存せず20分である。
- 各ジョブは実行終了後にスプーリング機能を利用して印刷し,印刷時間は15分である。
- プリンターは2台使用する。
出典:平成28年秋期 問16
- 印刷待ちだけが増加している。
- 実行待ちだけが増加している。
- 実行待ちと印刷待ちが増加している。
- 実行待ちも印刷待ちも発生していない。
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解説
まず実行について考えます。
ジョブの多重度とは、同時にいくつのジョブを並列実行できるのかという数です。各ジョブの実行時間は20分なので、多重度3だと20分間に3つのジョブの処理を完了できます。つまり、本システムのジョブ実行能力は「20分÷3件≒6.6分/件」です。一方、ジョブは5分間隔で到着するので「時間当たりの処理件数<時間当たりの到着件数」となります。処理件数よりも到着件数の方が多いので、実行待ちジョブが次第に増えていくことになります。
次に印刷について考えます。
1件当たりの印刷時間が15分、プリンターは2台なので15分で2件の印刷を完了できます。つまり、本システムの印刷能力は「15分÷2件=7.5分/件」となります。一方、印刷要求はジョブの実行終了と同時に行われるので、印刷要求の到着間隔はジョブの処理能力と同じ約6.6分/件です。「時間当たりの印刷件数<時間当たりの印刷要求件数」となるので、印刷待ちジョブが次第に増えていくことになります。
実行・印刷とも処理待ちが増加していくので「ウ」が適切な記述です。
ジョブの多重度とは、同時にいくつのジョブを並列実行できるのかという数です。各ジョブの実行時間は20分なので、多重度3だと20分間に3つのジョブの処理を完了できます。つまり、本システムのジョブ実行能力は「20分÷3件≒6.6分/件」です。一方、ジョブは5分間隔で到着するので「時間当たりの処理件数<時間当たりの到着件数」となります。処理件数よりも到着件数の方が多いので、実行待ちジョブが次第に増えていくことになります。
次に印刷について考えます。
1件当たりの印刷時間が15分、プリンターは2台なので15分で2件の印刷を完了できます。つまり、本システムの印刷能力は「15分÷2件=7.5分/件」となります。一方、印刷要求はジョブの実行終了と同時に行われるので、印刷要求の到着間隔はジョブの処理能力と同じ約6.6分/件です。「時間当たりの印刷件数<時間当たりの印刷要求件数」となるので、印刷待ちジョブが次第に増えていくことになります。
実行・印刷とも処理待ちが増加していくので「ウ」が適切な記述です。
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