システムの評価指標(全76問中42問目)
No.42解説へ
Webサーバとデータベースサーバ各1台で構成されているシステムがある。次の運用条件の場合,このシステムでは最大何TPS処理できるか。ここで,各サーバのCPUは,1個とする。
〔運用条件〕
〔運用条件〕
- トランザクションは,Webサーバを経由し,データベースサーバでSQLが実行される。
- Webサーバでは,1トランザクション当たり,CPU時間を1ミリ秒使用する。
- データベースサーバでは,1トランザクション当たり,データベースの10データブロックにアクセスするSQLが実行される。1データブロックのアクセスに必要なデータベースサーバのCPU時間は,0.2ミリ秒である。
- CPU使用率の上限は,Webサーバが70%,データベースサーバが80%である。
- トランザクション処理は,CPU時間だけに依存し,Webサーバとデータベースサーバは互いに独立して処理を行うものとする。
出典:平成23年特別 問19
- 400
- 500
- 700
- 1,100
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解説
TPS(Transaction Per Second)は、システムが1秒間に処理できるトランザクション数を表す単位です。
Webサーバでは1トランザクション当たり1ミリ秒のCPU時間を使用するので、1秒間で最大1000トランザクションを処理できることになります。しかし問題文にはCPU使用率の条件が設定されており、これによりWebサーバのCPU使用時間は1秒間に最大で700ミリ秒に制約されます。
したがってWebサーバのTPSは700になります。
データベースサーバも同様に使用率の上限が80%なので、CPU使用時間は1秒間に最大で800ミリ秒に制約されます。
1トランザクション当たりのCPU使用時間は、
10データブロック×0.2ミリ秒=2ミリ秒
最大CPU使用時間を1トランザクションあたりのCPU時間で割ると、
800÷2=400
したがってデータベースサーバのTPSは400になります。
WebサーバのTPSが700,データベースサーバが400なので比較したときに少ない400TPSがシステム全体として処理可能なトランザクション数となります。
Webサーバでは1トランザクション当たり1ミリ秒のCPU時間を使用するので、1秒間で最大1000トランザクションを処理できることになります。しかし問題文にはCPU使用率の条件が設定されており、これによりWebサーバのCPU使用時間は1秒間に最大で700ミリ秒に制約されます。
したがってWebサーバのTPSは700になります。
データベースサーバも同様に使用率の上限が80%なので、CPU使用時間は1秒間に最大で800ミリ秒に制約されます。
1トランザクション当たりのCPU使用時間は、
10データブロック×0.2ミリ秒=2ミリ秒
最大CPU使用時間を1トランザクションあたりのCPU時間で割ると、
800÷2=400
したがってデータベースサーバのTPSは400になります。
WebサーバのTPSが700,データベースサーバが400なので比較したときに少ない400TPSがシステム全体として処理可能なトランザクション数となります。
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