システムの評価指標(全76問中43問目)
No.43解説へ
システムが時間とともに図のように故障と回復を繰り返した。このとき、RASISの信頼性(Reliability)と可用性(Availability)を表す指標の組合せとして、適切なものはどれか。ここで、とする。
出典:平成22年秋期 問17
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解説
RASIS(レイシス)とは、システムの信頼性を評価する5つの概念の頭文字を合わせた言葉です。
問題文の図を見ると、t1,t2…tn が正常に稼働していた時間、s1,s2…sn が障害が起こってから回復するまでに要した時間を表していることがわかります。
信頼性の指標であるMTBFは、故障が回復してから次の故障が起こるまでの平均時間なので、
(t1+t2+ … tn)/n→T
可用性の指標である稼働率は、MTBF/(MTBF+MTTR) の式で求められます。
MTTRは、故障からの回復に要した平均時間なので、
(s1+s2+ … sn)/n → S
MTBFがT、MTTRがSとわかったので、これらをそのまま稼働率の式に当てはめると、
稼働率=T/(T+S)
信頼性の指標であるMTBFがT,、可用性の指標である稼働率がT/(T+S)なので正しい組合せは「イ」となります。
- Reliability…信頼性
- 故障を起こしにくいさの度合い。MTBF(平均故障間隔)が指標として用いられる。
- Availability…可用性
- 必要な時にシステムが使用可能状態である度合い。稼働率が指標として用いられる。
- Serviceability…保守性
- システム障害の時に修理がしやすさの度合い
- Integrity…保全性
- 保存されているデータの完全であるかどうかの度合い
- Security…安全性
- 保存されているデータが、災害や障害などに対してもつ耐性の度合い。機密性とも呼ばれる。
問題文の図を見ると、t1,t2…tn が正常に稼働していた時間、s1,s2…sn が障害が起こってから回復するまでに要した時間を表していることがわかります。
信頼性の指標であるMTBFは、故障が回復してから次の故障が起こるまでの平均時間なので、
(t1+t2+ … tn)/n→T
可用性の指標である稼働率は、MTBF/(MTBF+MTTR) の式で求められます。
MTTRは、故障からの回復に要した平均時間なので、
(s1+s2+ … sn)/n → S
MTBFがT、MTTRがSとわかったので、これらをそのまま稼働率の式に当てはめると、
稼働率=T/(T+S)
信頼性の指標であるMTBFがT,、可用性の指標である稼働率がT/(T+S)なので正しい組合せは「イ」となります。
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