オリジナル模擬試験2 問36

暗号方式に関する説明のうち,適切なものはどれか。

  • 共通鍵暗号方式で相手ごとに秘密の通信をする場合,通信相手が多くなるに従つて,鍵管理の手間が増える。
  • 共通鍵暗号方式では,送信側と受信側で異なった鍵を用いるので,鍵の機密性が高い。
  • 公開鍵暗号方式で通信文を暗号化して内容を秘密にした通信をするときには,復号鍵を公開することによって,鍵管理の手間を減らす。
  • 公開鍵暗号方式では,署名に用いる鍵を公開しておく必要がある。
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分野 :テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
解説
  • 正しい。n人が相互に暗号化通信を行う場合、共通鍵暗号方式で必要となる鍵数は「n×(n-1)÷2」個、公開鍵暗号方式では「2n」個です。もし100人が相互に通信を行う場合、共通鍵暗号では「100×99÷2=4,950」、公開鍵暗号方式では「2×100=200」なので、鍵の生成・配布・保管といった管理に係る手間は共通鍵暗号方式のほう大きいです。
  • 共通鍵暗号方式では、"共通鍵"の名前が表すように送信側と受信側で同じ鍵を使用します。異なる鍵を使うのは公開鍵暗号方式の特徴です。
  • 公開鍵暗号方式による暗号化通信では、暗号化には公開鍵を使用し、復号には秘密鍵を使用します。暗号化鍵は誰でも使用できるように公開し、復号鍵は受信者自身が秘密として管理する必要があります。
  • デジタル署名では、送信者の秘密鍵を使用して署名を作成します。署名作成に用いる鍵=秘密鍵なので、公開してはいけません。

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