平成14年秋期試験問題 午前問64
問64解説へ
無線LAN(IEEE 802.11)に関する記述として,適切なものはどれか。
- 機器間の距離に制約がない。
- 情報の漏えいや盗聴の可能性がないので,セキュリティ対策は不要である。
- 赤外線や電波を利用しているので,接続機器の移動が容易である。
- マイクロ波帯の電波を利用する場合は,電波法の規制を受けない。
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解説
IEEE 802.11とは、IEEE(Institute of Electrical and Electronic Engineers:電気電子学会)が定めた無線LANの標準規格です。
- IEEE 802.11b -1999年10月策定-
- 2.4GHz帯域の電波を利用、11Mbpsの伝送速度を実現します。
- IEEE 802.11a -1999年10月策定-
- 5GHz帯域の電波を利用、54Mbpsの伝送速度を実現します。
- IEEE 802.11n -2009年9月策定-
- 2.4GHz帯域、および5GHz帯域の電波を利用、最小で65Mbps、最大で600Mbpsの伝送速度を実現します。
- IEEE 802.11ac -2014年1月策定-
- 5GHz帯域の電波を利用、最小で290Mbps、最大で6.9Gbpsの伝送速度を実現します。
- 無線LANでは、機器間の距離に制約があります。
- 情報の漏えいや盗聴の可能性があるので、暗号化などの対策が必要になります。
- 正しい。
- 無線LAN IEEE 802.11x で利用される5GHz帯域のうち、5.15 - 5.35GHz 帯域は移動体衛星通信システムにも利用されているため、電波法によって屋外での利用が禁止されています。
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