平成15年秋期試験問題 午前問2

ゼロでない整数の10進表示のけた数Dと2進表示のけた数Bとの関係を表す式はどれか。

  • D≒2log10B
  • D≒10log2B
  • D≒Blog210
  • D≒Blog102
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分野 :テクノロジ系
中分類:基礎理論
小分類:離散数学
解説
ある正の整数をXとします。Xは10進数でD桁ですから10D-1≦X<10Dが成り立ちます(D=4の場合、1,000≦X<10,000)。近似するとX≒10Dと表すことができます。同様に2B-1≦X<2Bなので、近似してX≒2Bと表せます。

10Dおよび2BはともにXの近似なので、方程式にすると、

 10D≒2B
(最終的にDについて解くために、log10で両辺の対数をとって)
 log1010D≒log102B
 Dlog1010≒Blog102
(log1010=1なので)
 D≒Blog102

したがって解答は「エ」となります。

log102は0.301で約0.3なので、2進数でB桁の数を10進数で表すとおよそ(B×0.3)桁になるということです。具体例をとってみると、
  • 2進数で8桁の数は、10進数で128~255で3桁
    8×0.3=2.4であり、およそ3
  • 2進数で16桁の数は、10進数だと32768~65535で5桁
    16×0.3=4.8であり、およそ5
というように実際ともおおよそ合っています。

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