平成15年秋期試験問題 午前問23
問23解説へ
キャッシュメモリのライトスルーの説明として,適切なものはどれか。
- CPUが書込み動作をする時,キャッシュメモリだけにデータを書き込む。
- キャッシュメモリと主記憶の両方に同時にデータを書き込む。
- 主記憶のデータの変更は,キャッシュメモリから当該データが追い出される時に行う。
- 主記憶へのアクセス頻度が少ないので,バスの占有率が低い。
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解説
キャッシュメモリと主記憶の同期をとるための方式として、ライトバックとライトスルーがあります。
- ライトバック(write back)
- CPUから書き込む命令が出たときにキャッシュメモリだけに書き込み、主記憶への書き込みはキャッシュメモリからデータが追い出されるときに行う方式
速度は向上するがデータの整合性を保つための制御が余分に必要になる - ライトスルー(write through)
- CPUから書き込む命令が出たときにキャッシュメモリと同時に主記憶にも書き込む方式
データの整合性は得られるが処理速度は低下する
- キャッシュメモリだけにデータを書き込むのは、ライトバック方式です。
- 正しい。
- 主記憶のデータの変更において、キャッシュメモリから当該データが追い出される時に行うのは、ライトバック方式です。
- 両者の方式を比較して、主記憶へのアクセス頻度が少ないのは、ライトバック方式です。
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