平成15年春期試験問題 午前問37
問37解説へ
複数のコンピュータを組み合わせて一つの信頼性の高いシステムを構築する方式であって,システムの一部で障害が発生しても,ほかのコンピュータに処理を肩代わりさせることによって,システム全体の停止を防止できるようにしたものはどれか。
- クラスタリング
- コールドスタンバイ
- ホットスワップ
- ミラーリング
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解説
クラスタリングとは、複数のコンピュータを高速な通信システムで結合し、マルチプロセッサシステムとして利用できるようにしたものです。それにより、1つの信頼性の高いシステムを構築できます。疎結合マルチプロセッサシステムとも呼ばれます。
- 正しい。
- コールドスタンバイとは、現用系と予備系の2系統で構成されるデュプレックスシステムの1つの方式のことです。
予備系の待機状態と、障害発生時のシステム切替えに要する時間から、コールドスタンバイ、ウォームスタンバイ、ホットスタンバイの3つに分類できます。
そのうちコールドスタンバイは、待機時には予備系で別の処理を行わせている方式、または予備系の電源を切った状態で待機させる方式のことです。障害発生時はシステムを再起動し、業務システムを立ち上げて処理の引継ぎを行います。3つの中では切替えに要する時間が最も長くなります。 - ホットスワップとは、機器に障害が発生した場合にシステム全体を停止することなく、機器の交換を行うことです。
- ミラーリングとは、2つのディスクに同時に同じデータを書き込むことで、冗長性を高める方法です。片方のディスクに物理的な障害が発生した場合でも回復が可能ですが、その反面ディスクの使用効率が悪いというデメリットがあります。
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