平成16年秋期試験問題 午前問21
問21解説へ
キャッシュメモリに関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 書込み命令が実行されたときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式と,キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはブロックの入替え時に行う方式とがある。
- キャッシュメモリは,実記憶と仮想記憶のメモリ容量の差を埋めるために採用される。
- 主記憶へのアクセスでキャッシュメモリにヒットしないと割込みが生じ,プログラムによって主記憶からキャッシュメモリヘデータが転送される。
- 半導体メモリのアクセス速度の向上が著しいので,キャッシュメモリの必要性は減っている。
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解説
キャッシュメモリと主記憶の同期をとる書込み方式には2種類があり「キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える」のがライトスルー方式、「主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う」のがライトバック方式です。
- 正しい。
- キャッシュメモリは、CPUと主記憶の速度差を埋めるために設置されます。主記憶と仮想記憶の間に設置されるのはディスクキャッシュです。
- キャッシュメモリに目的のデータが存在しないと主記憶を探索することになりますが、この時に割込みは発生しません。
- 確かに半導体メモリのアクセス速度は向上していますが、現在CPUとの速度差は処理装置の加速度的な高性能化により益々拡大されています。このためキャッシュメモリの必要性は以前より高くなってきていると考えられます。
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