平成16年秋期試験問題 午前問33
問33解説へ
マルチプロセッサ環境で動作するOSの特徴に関する記述のうち,適切なものはどれか。
- 疎結合マルチプロセッサシステムでは,主記億とデータを共有する。
- 疎結合マルチプロセッサシステムでは,主記憶に存在する物理的に一つのOSによって制御される。
- 密結合マルチプロセッサシステムでは,各タスクはどのプロセッサでも実行できるので,タスク間で同期をとる機能が必要になる。
- 密結合マルチプロセッサシステムでは,主にジョブやトランザクションなどの一まとまりの仕事の単位で負荷配分が行われる。
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解説
「疎結合」と「密結合」それぞれのマルチプロセッサシステムの違いは次の通りです。
- 疎結合マルチプロセッサシステム
- 複数のコンピュータを高速な通信システムで結合し、マルチプロセッサシステムとして利用できるようにしたもの。クラスタシステムとも呼ばれる。
- 密結合マルチプロセッサシステム
- 複数のCPUがメモリを共有し、単一のOSで制御されるマルチプロセッサシステム。
- 疎結合マルチプロセッサシステムでは、接続されるコンピュータごとに主記憶を持ちます。
- 疎結合マルチプロセッサシステムでは、接続されるコンピュータごとにOSを持ちます。
- 正しい。密結合マルチプロセッサシステムでは、各タスクはどのプロセッサでも実行できるので、タスク間で同期をとる機能が必要になります。
- 密結合マルチプロセッサシステムでは、より細かい単位で負荷を分散することで処理能力を向上させます。ジョブやトランザクションなどの単位で負荷を分散するのは疎結合マルチプロセッサシステムの制御方法です。
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