平成16年春期試験問題 午前問71

電子メールの送信者が正当な相手かどうかを確認するために,公開かぎ暗号方式を用いたデジタル署名を利用する場合,必要となるかぎの組合せはどれか。

  • 受信者の公開かぎと受信者の秘密かぎ
  • 受信者の公開かぎと送信者の秘密かぎ
  • 送信者の公開かぎと受信者の秘密かぎ
  • 送信者の公開かぎと送信者の秘密かぎ
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分野 :テクノロジ系
中分類:セキュリティ
小分類:情報セキュリティ
解説
デジタル署名は、公開鍵暗号方式の秘密鍵・公開鍵の鍵ペアを使用して、メッセージ(データ)が改ざんされていないこと、署名を作成したのが送信者本人であることを確かめる技術です。

デジタル署名の生成と検証の手順は次のとおりです。
  1. 送信者は、送信するメッセージのハッシュ値(メッセージダイジェスト)を生成し、それに送信者の秘密鍵で署名して、署名データを作成する
  2. 送信者は、署名データをメッセージに付加して送信する
  3. 受信者は、署名データ付きのメッセージを受信する
  4. 受信者は、受信したメッセージのハッシュ値と送信者の公開鍵を使用して、署名データを検証する
  5. 検証は、送信されたメッセージと受信したメッセージが同じであり、鍵ペアが正しい場合に限り成功する。これにより、通信内容が改ざんされていないことと送信者の正当性が確認できる
この手順のとおり、デジタル署名で必要となる鍵の組合せは「送信者の公開かぎと送信者の秘密かぎ」です。したがって「エ」が正解です。

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