平成18年春期試験問題 午前問62
問62解説へ
スレッド単位で処理可能なDBMSがある。スレッドに関する記述として,適切なものはどれか。
- シングルスレッドでは,並行処理を行うことはできない。
- 複数のクライアントからの要求を効率よく処理するために,マルチスレッドが利用される。
- マルチスレッドでは,プロセス間の同期の負荷が大きく,並列処理には適さない。
- マルチプロセッサ環境では,マルチスレッドよりもシングルスレッドの方が効率が良い。
正解 イ問題へ
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解説
スレッドは、OSから見た実行単位であるプロセスを細分化し、1つのプログラム内で効率よく並列処理を行わせるための仕組みです。スレッドは自身が属するプロセスのアドレス空間を共有するため、関連する処理を並行処理させる場合には、複数のプロセスで行うよりも複数のスレッド(マルチスレッド)にしたほうがメモリの無駄が生じず、制御なども高速に行うことができます。
- シングルスレッドでも並行処理を行うことができます。
- 正しい。
- スレッドは属するプロセスのアドレス空間を共有するため、同期のオーバーヘッドが小さく、並行処理に適しています。
- 関連する処理を複数のスレッドに分割し、それぞれのプロセッサで並行処理させることで見かけ以上の処理時間を短縮することができます。
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