基本情報技術者の合格率やその他試験の統計情報をグラフ化して公開しています。試験の傾向を把握するのにお役立てください。
午前問題における既出問題のデータを追加しました。
基本情報技術者の合格率/その他統計資料
このページではIPAによって公開されている情報処理技術者試験の「統計資料」をもとに、試験の推移がわかりやすいように「Google Chart Tools」を用いたグラフ形式で公開しています。
合格率がどのように変化しているのかなどを見て、次回の試験の難易度を予想したりすることにお役立てください。
受験者数と合格者数の推移
1.受験者数と合格者数の推移
新制度移行直後は応募者が10万人を超えていましたが、徐々に減少傾向にあります。
2.合格率の推移
新制度に移行してから合格率のばらつきが在りましたが、ペーパー試験時の最近の合格率はおよそ23~25%程度です。CBT方式への移行後は非常に高い合格率となっていますが、徐々に調整されていくことでしょう。
午前問題の過去問流用の統計
午前問題における既出問題数の統計です。データは当サイトが独自で調査・集計したものです。(集計対象は平成13年以降のFE,AP,SW,SG,ADで、複数の同題がある場合は直近1回のみを集計)
80問のうち半分にあたる40問前後は、以前に何らかの試験で出題された問題をそのまま流用していることがわかります。これらの流用問題は、(言い回しの微細な変化などはありますが)問題文だけでなく解答群の並びまで、そっくりそのまま再出題されることがほとんどですので、知っている問題であれば(たとえ難解なアルゴリズムや計算問題であっても)数秒で解答し、正解を確定できます。このため、午前試験を安定して突破するには過去問演習を繰り返し行うことが最も有効な対策となります。学習した過去問題の多さは午前試験において大きなアドバンテージとなるでしょう。
また、全試験回を通じて直近2回の過去問題から流用されたことがないという事実が認められます。このデータから、午前問題作成のルールとして直近2回分からは流用をしない取り決めが存在していることがわかります。
合格者の平均年齢、および試験毎の最年少・最高齢合格者年齢
基本情報技術者試験は、すべての試験区分の中で合格者の平均年齢が最も若い試験となっています。これは受験者全体に占める学生や新入社員の割合が高いことが原因です。
平成31年春期試験では9歳(小学校4年生)の合格者が誕生しました。今後小学校等でのプログラミング教育が盛んになると、こういった年少者の合格も増えてくるでしょうね。
午前問題の選択肢出現率
平成13年度から最新回までの2640問についてデータを集計した結果、最も多い解答が「ウ」、最も少ないのが「ア」という結果になりました。
ア | イ | ウ | エ | |
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出現回数 | 581回 | 658回 | 728回 | 673回 |
出現割合 | 22.0% | 24.9% | 27.6% | 25.5% |
基本情報技術者試験の傾向は
- 23%前後の合格率
- 年間10万人以上の受験者数
- 年齢の若い受験者が多い
- 最年少合格者は9才!!