平成18年春期試験問題 午前問44
問44解説へ
あるシステムをサブシステムa,bに分けて開発している。現在はそれぞれのサブシステムのテストが終了した段階である。現在までのテストに関するデータは表のとおりである。ここで,このシステムの基準テスト項目数は,10項目/kステップである。また,現在までのバグ検出状況は次のグラフで示される。 サブシステムa,bの難易度を同等とすると,現状を適切に評価している記述はどれか。
- サブシステムaの方が,サブシステムbよりもバグの検出数が収束しており,品質は高いと判断できる。
- 二つのサブシステムとも,品質安定状況になく,追加テストが必要であると判断できる。
- 二つのサブシステムとも,ほぼ同数のバグが検出されており,品質は同程度と判断できる。
- 二つのサブシステムとも,未解決バグ数は0件であり,十分にテストされていると判断できる。
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解説
バグ管理図は、縦軸に検出バグ数,横軸にテストに要した時間またはテスト消化件数をとり、一般的な信頼度曲線と比較することでプログラムの品質を判断するために用いられるグラフです。
- 正しい。aではテスト終盤以降バグの検出数が少なくなってきているため、未検出バグが少なく品質が高いと判断できます。
- aは安定状態に近づいていますが、bはバグの検出数が減少していないため安定状態とは言えません。
- 今後bでは、品質が安定するまでにさらなるバグの検出が予想されるので、品質はaのほうが良いと判断できます。
- bのテストは、aと同程度の難易度であるにもかかわらず、バグの検出率が悪いのでテストに問題がある可能性が考えられます。
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