通信に関する理論 (全13問中10問目)
No.10
通信回線のパリティチェック方式(垂直パリティ)に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成18年秋期 問53
- 1ビットの誤りを検出できる。
- 1ビットの誤りを訂正でき,2ビットの誤りを検出できる。
- 奇数パリティならば1ビットの誤りを検出できるが,偶数パリティは1ビットの誤りも検出できない。
- 奇数パリティなら奇数個のビット誤りを,偶数パリティならば偶数個のビット誤りを検出できる。
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H25春期 問4
分類
テクノロジ系 » 基礎理論 » 通信に関する理論
正解
ア
解説
パリティチェックは、データ通信やメモリチェックなどにおいてデータのビット誤りを検出する最もシンプルな方法の一つです。一定長のビット列(通常は7~8ビット)ごとに1ビットの検査ビット(パリティビット)を付加し、検査側が受信データとパリティビットを照合することで誤りを検出します。
パリティビットの付加方式としては、ビット列とパリティビットを合わせて"1"の個数が奇数になるようにパリティビットを付加する「奇数パリティ」と、"1"の個数が偶数になるよう付加する「偶数パリティ」があります(下図は偶数パリティ)。また付加位置としては、送信されるデータビット列に付加する「垂直パリティ」と、一定のデータブロックごとに特定位置のビットをまとめたビット列に対して付加する「水平パリティ」、および両者を併用した「垂直水平パリティ」があります。パリティチェックは基本的に誤り訂正の機能を持たないため、誤りが検出されたときには送信元に再送要求を行います。また、誤りが奇数個であれば検出できますが、誤りが偶数個だと検出できないという性質があります。ただし、2方向のパリティを組み合わせた垂直水平パリティ方式だけは、1ビットの誤り訂正、2ビットの誤り検出が可能です。
パリティビットの付加方式としては、ビット列とパリティビットを合わせて"1"の個数が奇数になるようにパリティビットを付加する「奇数パリティ」と、"1"の個数が偶数になるよう付加する「偶数パリティ」があります(下図は偶数パリティ)。また付加位置としては、送信されるデータビット列に付加する「垂直パリティ」と、一定のデータブロックごとに特定位置のビットをまとめたビット列に対して付加する「水平パリティ」、および両者を併用した「垂直水平パリティ」があります。パリティチェックは基本的に誤り訂正の機能を持たないため、誤りが検出されたときには送信元に再送要求を行います。また、誤りが奇数個であれば検出できますが、誤りが偶数個だと検出できないという性質があります。ただし、2方向のパリティを組み合わせた垂直水平パリティ方式だけは、1ビットの誤り訂正、2ビットの誤り検出が可能です。
- 正しい。垂直パリティを用いると1ビット(奇数個)の誤りを検出できます。
- 垂直パリティと水平パリティを併用した垂直水平パリティの説明です。垂直パリティ単独では奇数個のビット誤りの検出しかできません。
- 奇数パリティ、偶数パリティともに奇数個の誤りは検出できますが、偶数個の誤りは検出できません。よって「偶数パリティでは1ビットの誤りも検出できない」という部分が誤りです。
- 奇数パリティ、偶数パリティともに奇数個の誤りは検出できますが、偶数個の誤りは検出できません。よって「偶数パリティならば偶数個のビット誤りを検出できる」という部分が誤りです。