通信に関する理論 (全13問中11問目)

No.11

7ビットの文字コードの先頭に1ビットの偶数パリティビットを付加するとき,文字コード30,3F,7Aにパリティビットを付加したものはどれか。ここで,文字コードは16進数で表している。
  • 30,3F,7A
  • 30,3F,FA
  • B0,3F,FA
  • B0,BF,7A
  • [出題歴]
  • 基本情報技術者 H14秋期 問9
  • 基本情報技術者 H20春期 問10

分類

テクノロジ系 » 基礎理論 » 通信に関する理論

正解

解説

パリティチェックは、データ通信やメモリチェックなどにおいてデータのビット誤りを検出する最もシンプルな方法です。一定長のビット列(通常は7~8ビット)ごとに1ビットの検査ビット(パリティビット)を付加し、検査側が受信データとパリティビットを照合することで誤りを検出します。

ビット列とパリティビットを合わせて"1"のビット数が奇数になるようにパリティビットを付加する方式を「奇数パリティ」、"1"のビット数が偶数になるようにパリティビットを付加する方式を「偶数パリティ」といいます。

16進数で表現されている文字コード 30、3F、7A を2進数に変換して"1"のビット数を確認します。

 30 ⇒ 011 0000 (2個)
 3F ⇒ 011 1111 (6個)
 7A ⇒ 111 1010 (5個)

30 と 3F は"1"の個数がすでに偶数なので、偶数を維持するために"0"を先頭に付加します。"1"の個数が奇数である 7A は、先頭に"1"のパリティビットを付加して"1"の個数が偶数になるようにします。

 30 ⇒ 011 0000 ⇒ 0011 0000 ⇒ 30
 3F ⇒ 011 1111 ⇒ 0011 1111 ⇒ 3F
 7A ⇒ 111 1010 ⇒ 1111 1010 ⇒ FA

以上より、偶数パリティビットを付加した後のデータは「30,3F,FA」になります。
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