情報セキュリティ (全127問中109問目)
No.109
公開鍵暗号方式に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成19年秋期 問64
- AESは,NISTが公募した公開鍵暗号方式である。
- RSAは,素因数分解の計算の困難さを利用した公開鍵暗号方式である。
- 公開鍵暗号方式に参加する利用者の数が増えると鍵の配送が煩雑になる。
- 通信文の内容の秘匿に公開鍵暗号方式を使用する場合は,受信者の復号鍵を公開する。
- [出題歴]
- 初級シスアド H21春期 問46
- 応用情報技術者 H22秋期 問40
- ソフトウェア開発技術者 H18春期 問71
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ
正解
イ
解説
- AES(Advanced Encryption Standard)は、アメリカ合衆国の次世代暗号方式として規格化された共通鍵暗号方式です。旧国家暗号規格のDES(Data Encryption Standard)では鍵長が56ビットであったのに対して、AESでは鍵長が最大256ビットとなり暗号強度が高められています。
- 正しい。RSAは、桁数が大きい合成数の素因数分解が困難であることを安全性の根拠とした公開鍵暗号方式です。
- 通信を行う人数が増えるにつれて鍵の管理が煩雑になるのは共通鍵暗号方式の特徴です。
- 公開鍵暗号方式を使った暗号化通信において、平文の暗号化に使うのは公開鍵です。同じ公開鍵暗号の原理を利用するデジタル署名では、この場合とは逆に送信者が秘密鍵で署名を作成し、受信者が公開鍵で正当性を確認するので両者の違いを確認しておきましょう。