情報セキュリティ対策 (全57問中56問目)
No.56
ディレクトリに,読取り,更新,配下のファイル作成のアクセス権を設定できるOSがある。この3種類のアクセス権は,それぞれに1ビットを使って許可,不許可を設定する。この3ビットを8進数表現0~7の数字で設定するとき,次の試行結果から考えて,適切な記述はどれか。
〔試行結果〕
〔試行結果〕
- 0を設定したら,一切のアクセスができなくなってしまった。
- 3を設定したら,読取りと更新はできたが,作成ができなかった。
- 7を設定したら,すべてのアクセスができるようになった。
出典:平成17年春期 問67
- 2を設定すると,読取りと作成ができる。
- 4を設定すると,作成だけができる。
- 5を設定すると,更新だけができる。
- 6を設定すると,読取りと更新ができる。
- [出題歴]
- 初級シスアド H20春期 問51
分類
テクノロジ系 » セキュリティ » 情報セキュリティ対策
正解
イ
解説
それぞれの試行結果からわかることは次の通りです。
- 0を設定したら,一切のアクセスができなくなってしまった。
→各ビットを0にするとアクセス権は不許可に設定される。 - 3を設定したら,読取りと更新はできたが,作成ができなかった。
→10進数で3を設定したときの2進数の各ビットは「011」なので、右の2つのビットそれぞれが「読取り」「更新」のどちらかを設定するビットとわかります。 - 7を設定したら,すべてのアクセスができるようになった。
→10進数で7を設定したときの2進数の各ビットは「111」なので、1つ前の試行結果と合わせて最も左のビットは「作成」のアクセス権を設定するビットとわかります。
- 10進数で2を設定したときの2進数の各ビットは「010」なので、「読取り」「更新」のどちらかが許可に設定され、もう一方は不許可に設定されます。
- 正しい。10進数で4を設定したときの2進数の各ビットは「100」なので、「作成」のみが許可されます。
- 10進数で5を設定したときの2進数の各ビットは「101」なので、「作成」と、「読取り」「更新」のどちらかが許可されます。
- 10進数で6を設定したときの2進数の各ビットは「110」なので、「作成」と、「読取り」「更新」のどちらかが許可されます。