ソフトウェア構築 (全40問中1問目)
No.1
次の流れ図において,
①→②→③→⑤→②→③→④→②→⑥
の順に実行させるために,①においてmとnに与えるべき初期値aとbの関係はどれか。ここで,a,bはともに正の整数とする。
①→②→③→⑤→②→③→④→②→⑥
の順に実行させるために,①においてmとnに与えるべき初期値aとbの関係はどれか。ここで,a,bはともに正の整数とする。
出典:令和5年免除 問37
- a=2b
- 2a=b
- 2a=3b
- 3a=2b
- [出典]
- 基本情報技術者 R5 問11
分類
テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア構築
正解
エ
解説
指定の順序通りに進むと次のように処理されていきます。
まず直前の④の処理について考えます。
「m ← m-n」という処理をしているので、"更新前のm"の値は、"更新後のm"と"n"の和です。④の処理後は m=n になっていますから、"更新前のm"の値は 2n で表すことができます。
次に⑤の処理について考えます。
「n ← n-m」という処理をしているので、"更新前のn"の値は、"更新後のn"と"m"の和です。m=2n ですから、"更新前のn"の値は 3n で表すことができます。
これより前にはm及びnを更新する処理はないので、処理開始時に m:n=2:3 であれば最終的に m=n となることがわかります。mはa、nはbが代入される変数なので初期値aとbの関係は a:b=2:3、これを式に変換した「3a=2b」が正解です。
【別解】
① m←a、n←b
②→③→⑤ m<n(⇔a<b)より n←(n-m)=b-a
この時点で m=a、n=b-a
②→③→④ m>n(⇔a>b-a)より m←m-n=a-(b-a)=2a-b
この時点で m=2a-b、n=b-a
②→⑥ m=n⇔2a-b=b-a⇔3a=2b
- m ← a,n ← b
- m<n で⑤の処理に進む
n ← n-m - m>n で④の処理に進む
m ← m-n - m=nとなり処理終了
まず直前の④の処理について考えます。
「m ← m-n」という処理をしているので、"更新前のm"の値は、"更新後のm"と"n"の和です。④の処理後は m=n になっていますから、"更新前のm"の値は 2n で表すことができます。
次に⑤の処理について考えます。
「n ← n-m」という処理をしているので、"更新前のn"の値は、"更新後のn"と"m"の和です。m=2n ですから、"更新前のn"の値は 3n で表すことができます。
これより前にはm及びnを更新する処理はないので、処理開始時に m:n=2:3 であれば最終的に m=n となることがわかります。mはa、nはbが代入される変数なので初期値aとbの関係は a:b=2:3、これを式に変換した「3a=2b」が正解です。
【別解】
① m←a、n←b
②→③→⑤ m<n(⇔a<b)より n←(n-m)=b-a
この時点で m=a、n=b-a
②→③→④ m>n(⇔a>b-a)より m←m-n=a-(b-a)=2a-b
この時点で m=2a-b、n=b-a
②→⑥ m=n⇔2a-b=b-a⇔3a=2b