ソフトウェア方式設計・詳細設計 (全58問中23問目)
No.23
ソフトウェアの分析・設計技法の特徴のうち,データ中心分析・設計技法の特徴として、最も適切なものどれか。
出典:平成25年秋期 問47
- 機能の詳細化の過程で,モジュールの独立性が高くなるようにプログラムを分割していく。
- システムの開発後の仕様変更は,データ構造や手続を局所的に変更したり追加したりすることによって,比較的容易に実現できる。
- 対象業務領域のモデル化に当たって,情報資源のデータ構造に着目する。
- プログラムが最も効率よくアクセスできるようにデータ構造を設計する。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H23特別 問46
- 応用情報技術者 H31春期 問46
- ソフトウェア開発技術者 H20春期 問42
分類
テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア方式設計・詳細設計
正解
ウ
解説
データ中心アプローチ(DOA:Data Oriented Approach)は、プログラムとデータは独立したものと考え、データを中心に据えてシステム/ソフトウェアの設計を行う手法です。E-R図などで対象世界をモデル化し、それに基づいてデータ構造などを決めて、プログラムはその共通のデータを操作するものとして設計します。
業務プロセスやビジネルロジックは時間や周りの環境により変化することが多いですが、データ構造はそれと比べて安定しています。データ構造を基盤としてシステム/ソフトウェアを設計することで、プロセス中心アプローチと比較して、柔軟性があり長期的な安定性を確保することができるのが強みです。
業務プロセスやビジネルロジックは時間や周りの環境により変化することが多いですが、データ構造はそれと比べて安定しています。データ構造を基盤としてシステム/ソフトウェアを設計することで、プロセス中心アプローチと比較して、柔軟性があり長期的な安定性を確保することができるのが強みです。
- オブジェクト指向アプローチの特徴です。
- データを中心に設計するため、データ構造の変更を伴う仕様変更は難しくなります。
- 正しい。データ中心アプローチでは、対象業務領域をモデル化する際に情報資源のデータ構造に着目します。これによりデータの一貫性と整合性を確保しやすくなります。
- 情報の局所参照性を考えた設計手法です。