開発プロセス・手法 (全37問中7問目)

No.7

設計するときに,状態遷移図を用いることが最も適切なシステムはどれか。
  • 月末及び決算時の棚卸資産を集計処理する在庫棚卸システム
  • システム資源の日次の稼動状況を,レポートとして出力するシステム資源稼動状態計測システム
  • 水道の検針データを入力として,料金を計算する水道料金計算システム
  • 設置したセンサーの情報から,温室内の環境を最適に保つ温室制御システム
  • [出典]
  • 午前免除試験 R2-1月 問47
  • 基本情報技術者 H25 問46と同題

分類

テクノロジ系 » ソフトウェア開発管理技術 » 開発プロセス・手法

正解

解説

状態遷移図は、有限個の状態と遷移と動作の組み合わせからなる数学的モデルである有限オートマトンを視覚的に表現するための図で、時間の経過や状態の変化に応じて刻々と状態が変わっていくシステムの振る舞いを記述するのに適しています。プロセス制御などの事象駆動(イベントドリブン)による処理の仕様や、システムに生じた事象をもとに次にどの状態に変化するかを一意に定義することができるシステムを表現するときに用いられます。
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温室制御システムは、センサーで取得した温度が設定よりも高ければ温度を下げ、低ければ上げるといったように、それ以前の状態によってのみ次の処理が決定されます。このように入力情報やイベントによって、システムの状態が刻々と変わっていくシステムを設計するのに適した図式化手法が状態遷移図です。

したがって「エ」が正解です。
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