ビジネスシステム (全8問中4問目)

No.4

通信機能及び他の機器の管理機能をもつ高機能型の電力メーターであるスマートメーターを導入する目的として,適切でないものはどれか。
  • 自動検針によって,検針作業の効率を向上させる。
  • 停電時に補助電源によって,一定時間電力を供給し続ける。
  • 電力需要制御によって,ピーク電力を抑制する。
  • 電力消費量の可視化によって,節電の意識を高める。
  • [出題歴]
  • 応用情報技術者 H23特別 問72

分類

ストラテジ系 » ビジネスインダストリ » ビジネスシステム

正解

解説

スマートメーターは、通信機能を有し、電力の使用量を定期的に電力会社へ遠隔報告することができる電力メーター(電力量計)です。検針作業のコストダウンになるほか、家電製品と通信を行うことにより家庭内の電力を最適に制御するなどの仕組みが検討されています。また、利用者にとっては現在の電力使用量をリアルタイムで知ることができるメリットもあります。

デジタル機器の通信能力や演算能力を活用することによって電力需要を自律的に調整し、省エネとコスト削減及び信頼性と透明性の向上を目指した新しい電力網をスマートグリッドといいます。スマートグリッドの構築には、スマートメーターの普及が絶対条件であり、現在、欧米諸国の間で盗電対策,または自然エネルギーによる発電量の不安定さを補う目的でスマートメーターの普及が進められています。

設問では導入する目的として適切でないものを問うているので誤っているものが正解となります。
  • 正しい記述です。電力会社は検針要員・検針作業のコスト削減が期待できます。
  • 記述は誤りであるため正解です
    スマートメーターは電力メーターであり、UPSや蓄電システムのような機能はありません。
  • 正しい記述です。スマートグリッドの構築によって実現可能です。
  • 正しい記述です。利用者が現在の電力使用量を把握可能になることによって期待できる効果です。
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