経営・組織論 (全27問中21問目)
No.21
BCPの説明はどれか。
出典:平成23年秋期 問61
- 企業の戦略を実現するために,財務,顧客,内部ビジネスプロセス,学習と成長の視点から戦略を検討したもの
- 企業の目標を達成するために業務内容や業務の流れを可視化し,一定のサイクルをもって継続的に業務プロセスを改善するもの
- 業務効率の向上,業務コストの削減を目的に,業務プロセスを対象としてアウトソースを実施するもの
- 事業中断の原因とリスクを想定し,未然に回避又は被害を受けても速やかに回復できるように方針や行動手順を規定したもの
- [出題歴]
- 応用情報技術者 R1秋期 問61
- 応用情報技術者 R4秋期 問61
- 応用情報技術者 H30春期 問62
分類
ストラテジ系 » 企業活動 » 経営・組織論
正解
エ
解説
BCP(Business Continuity Plan,事業継続計画)は、予期せぬ重大災害が発生した場合に、必要最低限の事業を継続しつつ、業務を早期に復旧・再開できるようにするための行動計画です。近年、地震、火災・爆発、大規模なシステム障害などが相次いでおり、その結果、基幹となる事業・業務の停止に追い込まれるケースが見られることから策定の重要性が高まっています。計画があるのとないのでは有事の際に決定的な違いが出るので、経営の観点から定めて置くべき事項と言えます。
経済産業省や厚生労働省の資料では、BCPの発動から全面復旧に至るまでを以下の4段階のフェーズに分けています。
経済産業省や厚生労働省の資料では、BCPの発動から全面復旧に至るまでを以下の4段階のフェーズに分けています。
- 1.BCP発動フェーズ
- 災害や事故の発生(或いは発生の可能性)を検知してから、初期対応を実施し、BCP発動に至るまでのフェーズ
- 2.業務再開フェーズ
- BCPを発動してから、バックアップサイト・手作業などの代替手段により業務を再開し、軌道に乗せるまでのフェーズ
- 3.業務回復フェーズ
- 最も緊急度の高い業務や機能が再開された後、さらに復旧する業務の範囲を拡大するフェーズ
- 4.全面復旧フェーズ
- 代替設備・手段から平常運用へ切り替えるフェーズ
- BSC(バランススコアカード)の説明です。
- BPM(Business Process Management)の説明です。
- BPO(Business Process Outsourcing)の説明です。
- 正しい。BCPの説明です。