知的財産権 (全30問中30問目)
No.30
著作権法によるプログラムの保護に関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成16年春期 問80
- 他人の著作物であるプログラムを購入し,自社のパソコンでより効果的に利用するために改変を加えることができる。
- 特に許可されていない場合,バックアップが目的であっても,購入したプログラムを複製すると著作権法違反となる。
- プログラムの著作権を侵害して作成された複製物を使用する場合,複製物を取得したときに侵害の事実を知らなくても,使用時点で知っていれば,著作権法違反となる。
- プログラムは,そのアルゴリズムも含め,著作権法によって著作物として保護される。
分類
ストラテジ系 » 法務 » 知的財産権
正解
ア
解説
- 正しい。著作物の改変は著作物の同一性保護権を侵害することになりますが、購入したプログラムを自社の環境に適用させるためや、より効果的に利用するために必要な改変は認められています(著作権法20条2項3号)。
- 私的利用の範囲でバックアップコピーをとることを認めています。ただし元のプログラムを売却・廃棄した場合にはバックアップも廃棄しなくてはなりません(著作権法30条)。
- 取得時点で侵害の事実を知らなかった場合には、複製されたプログラムの使用は著作権侵害となりません(著作権法113条2項)。
- アルゴリズム、規約、プログラム言語の3つは著作権法の保護対象外と定義されています(著作権法10条3項)。