メモリ (全77問中38問目)
No.38
キャッシュメモリに関する記述のうち,適切なものはどれか。
出典:平成22年秋期 問12
- 書込み命令を実行したときに,キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える方式と,キャッシュメモリだけを書き換えておき,主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う方式とがある。
- キャッシュメモリにヒットしない場合に割込みが生じ,プログラムによって主記憶からキャッシュメモリにデータが転送される。
- キャッシュメモリは,実記憶と仮想記憶とのメモリ容量の差を埋めるために採用される。
- 半導体メモリのアクセス速度の向上が著しいので,キャッシュメモリの必要性は減っている。
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H16秋期 問21
- 基本情報技術者 H18春期 問22
- 基本情報技術者 H21春期 問12
- 基本情報技術者 H30春期 問11
分類
テクノロジ系 » コンピュータ構成要素 » メモリ
正解
ア
解説
キャッシュメモリと主記憶の同期をとる書込み方式には2種類があり「キャッシュメモリと主記憶の両方を書き換える」のがライトスルー方式、「主記憶の書換えはキャッシュメモリから当該データが追い出されるときに行う」のがライトバック方式です。
- 正しい。
- キャッシュメモリに目的のデータが存在しないと主記憶を探索することになりますが、この時に割込みは発生しません。
- キャッシュメモリは、CPUと主記憶の速度差を埋めるために設置されます。主記憶と仮想記憶の間に設置されるのはディスクキャッシュです。
- 確かに半導体メモリのアクセス速度は向上していますが、現在CPUとの速度差は処理装置の加速度的な高性能化により益々拡大されています。このためキャッシュメモリの必要性は以前より高くなってきていると考えられます。