システムの評価指標 (全76問中39問目)
No.39
MTBFとMTTRに関する記述として,適切なものはどれか。
出典:平成23年秋期 問18
- エラーログや命令トレースの機能によって, MTTRは長くなる。
- 遠隔保守によって,システムのMTBFは短くなり, MTTRは長くなる。
- システムを構成する装置の種類が多いほど,システムのMTBFは長くなる。
- 予防保守によって,システムのMTBFは長くなる。
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H27秋期 問14
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標
正解
エ
解説
MTBFとMTTRの意味は次の通りです。
- MTBF(Mean Time Between Failure)
- 平均故障間隔。故障が回復してから次に故障するまでの平均時間のこと。
- MTTR(Mean Time To Repair)
- 平均復旧時間。故障が発生したときに復旧に要する平均時間のこと。
- エラーログや命令トレースは、故障原因の特定につながるのでMTTRは短くなります。
- 遠隔保守では、保守作業者の到着を待つことなく修理を開始できるのでMTTRを短くすることができます。
- 構成機器の種類が多いほど、1つの機器の故障によりシステム全体が停止する確率が高くなるためMTBFは短くなります。
- 正しい。予防保守では、その時点での正常稼働に影響なくても、経年劣化などにより信頼性の低下した部品を前もって交換します。これにより将来の障害発生リスクが低くなるのでMTBFが向上します。「予防保守によって,システムのMTBFは長くなる」は定番の出題ですので覚えておきましょう。