オペレーティングシステム (全107問中33問目)
No.33
仮想記憶方式のコンピュータシステムにおいて処理の多重度を増やしたところ,ページイン,ページアウトが多発して,システムの応答速度が急激に遅くなった。このような現象を何というか。
出典:平成27年春期 問18
- オーバーレイ
- スラッシング
- メモリコンパクション
- ロールアウト
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H23特別 問20
分類
テクノロジ系 » ソフトウェア » オペレーティングシステム
正解
イ
解説
仮想記憶システムにおいて主記憶の空きが少ない状態で多くのプログラムを実行すると、ページング処理が多発しシステムのオーバーヘッドが増加します。その結果アプリケーションのCPU使用率が極端に下がる現象のことをスラッシング(Thrashing)と呼びます。
※オーバーヘッド…ある処理を行うために余分に(間接的に)掛かってしまう処理のこと。
ここでのオーバーヘッドが増加とはシステムが目的としている処理ではなく、相当な数のページイン・ページアウト処理がCPUで実行されるため、システム本来の処理効率が著しく悪くなっていることを示してます。
※オーバーヘッド…ある処理を行うために余分に(間接的に)掛かってしまう処理のこと。
ここでのオーバーヘッドが増加とはシステムが目的としている処理ではなく、相当な数のページイン・ページアウト処理がCPUで実行されるため、システム本来の処理効率が著しく悪くなっていることを示してます。
- オーバーレイは、主記憶の容量よりも大きなプログラムを実行させる場合などに、あらかじめプログラムを複数のモジュールに分割しておき、必要となる分だけを主記憶にロードする方式です。
- 正しい。
- メモリコンパクションは、主記憶上の外部フラグメンテーションを一つの連続領域にまとめる処理のことです。
- ロールアウトは、主記憶に空き容量がない状態のときに、優先順位の低いデータを補助記憶装置へ退避させることです。