マルチメディア技術 (全23問中19問目)
No.19
静止画像データの圧縮方式の特徴のうち,適切なものはどれか。
出典:平成19年春期 問70
- 可逆符号化方式で圧縮したファイルのサイズは,非可逆符号化方式よりも小さくなる。
- 可逆符号化方式では,圧縮率は伸張後の画像品質に影響しない。
- 非可逆符号化方式では,伸張後の画像サイズが元の画像よりも小さくなる。
- 非可逆符号化方式による圧縮では,圧縮率を変化させることはできない。
- [出題歴]
- ソフトウェア開発技術者 H17秋期 問80
分類
テクノロジ系 » 情報メディア » マルチメディア技術
正解
イ
解説
静止画像の圧縮方式は、圧縮前の画像を復元することのできる「可逆符号化方式」と、圧縮前の画像に戻せない「不可逆符号化方式」に分類することができます。
- 可逆符号化方式
- 圧縮前のデータと、圧縮後のデータを展開したデータが完全に等しくなる圧縮方法でロスレス圧縮とも呼ばれる。一般に不可逆圧縮と比較して圧縮率は低くなる。
静止画像フォーマットではPNGやGIF、音声フォーマットではWMA Lossless,Apple Lossless,FLACなどがこの方式。 - 不可逆符号化方式
- 圧縮前のデータと、圧縮後のデータを展開したデータが完全には一致しない圧縮方法。可逆方式よりも圧縮率が高く、圧縮率と画像劣化のバランスを選択できるので、場面に応じた圧縮を行うことも可能となっている。
静止画像フォーマットではJPEG、音声フォーマットではMP3,Dolby Digital、動画フォーマットではMPEG1~4,WMV9などがこの方式。
- 非可逆符号化方式の方が圧縮率が高いので圧縮後のファイルサイズはその分小さくなります。
- 正しい。
- 色情報は少なくなりますが、画像サイズは変化しません。
- 非可逆符号化方式では圧縮率を選択することが可能です。