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基本情報技術者令和2年免除 問15
問15
キャッシュサーバを利用した検索処理の平均応答時間は,キャッシュサーバでヒットした場合には0.2秒,ヒットしない場合には2.2秒である。現在の平均検索応答時間は,1.0秒である。3年後のキャッシュサーバのヒット率は,検索量の増加によって現状の半分になると予測されている。3年後の平均検索応答時間は何秒か。ここで,その他のオーバーヘッドは考慮しない。
- 1.1
- 1.3
- 1.6
- 1.9
- [出典]
- 午前免除試験 R2-6月 問15
- 応用情報技術者 H31 問14と同題
分類
テクノロジ系 » システム構成要素 » システムの評価指標
正解
ウ
解説
設問は検索処理の平均応答時間を問うものですが、メモリの平均実効アクセス時間の考え方をそのまま利用できます。
キャッシュメモリにヒットした場合のアクセス時間と、しなかった場合のアクセス時間、及びヒット率と平均実効アクセス時間には以下の関係があります。
平均実効アクセス時間=キャッシュメモリのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1-ヒット率)
このアクセス時間を応答時間に置き換えて考えることで、ヒット率(h)を求めることが可能です。
1=0.2×h+2.2×(1-h)
1=0.2h+2.2-2.2h
2h=1.2
h=0.6
3年後のヒット率は現状の半分になるので「0.6÷2=0.3」になります。このヒット率0.3を上記の公式に当てはめて、平均検索応答時間を計算します。
0.2×0.3+2.2×(1-0.3)
=0.06+1.54
=1.6(秒)
したがって「ウ」が正解です。
【別解】
ヒット率(h)を直接求めずに答えを導くことも可能です。
現状の応答時間は
0.2×h+2.2×(1-h)=1.0 …①
3年後のヒット率は現状の半分になるので h/2 です。3年後の平均応答時間を t とすると、
0.2×h/2+2.2×(1-h/2)=t …②
①-②×2
-2.2=1.0-2×t
2×t=3.2
t=1.6(秒)
キャッシュメモリにヒットした場合のアクセス時間と、しなかった場合のアクセス時間、及びヒット率と平均実効アクセス時間には以下の関係があります。
平均実効アクセス時間=キャッシュメモリのアクセス時間×ヒット率+主記憶のアクセス時間×(1-ヒット率)
このアクセス時間を応答時間に置き換えて考えることで、ヒット率(h)を求めることが可能です。
1=0.2×h+2.2×(1-h)
1=0.2h+2.2-2.2h
2h=1.2
h=0.6
3年後のヒット率は現状の半分になるので「0.6÷2=0.3」になります。このヒット率0.3を上記の公式に当てはめて、平均検索応答時間を計算します。
0.2×0.3+2.2×(1-0.3)
=0.06+1.54
=1.6(秒)
したがって「ウ」が正解です。
【別解】
ヒット率(h)を直接求めずに答えを導くことも可能です。
現状の応答時間は
0.2×h+2.2×(1-h)=1.0 …①
3年後のヒット率は現状の半分になるので h/2 です。3年後の平均応答時間を t とすると、
0.2×h/2+2.2×(1-h/2)=t …②
①-②×2
-2.2=1.0-2×t
2×t=3.2
t=1.6(秒)