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基本情報技術者平成14年春期 午前問15
問15
探索に要する平均比較回数が最も少ないものはどれか。
- 2分探索木を用いた探索
- 衝突の確率が無視できるほど小さいハッシュ表を用いた探索
- 整列済みの配列を用いた2分探索
- 重複登録のないリストを用いた線形探索
分類
テクノロジ系 » アルゴリズムとプログラミング » アルゴリズム
正解
イ
解説
探索アルゴリズムに関する問題は頻出です。それぞれの特徴を覚えておきましょう。
※[a]はaを超えない最大の整数を表します。
- 線形探索法
- 探索対象のデータ群の先頭から順に値を比較していく方法。データ群が整列されていなくても探索できるが、使用頻度が高い順に整列されていると少ない回数で目的のデータを探索することが可能になる。
平均比較回数:(N+1)/2、最大比較回数:N - 2分探索法
- 探索データが昇順または降順に整列されているときに用いる方法。データ中央値と探索対象のデータを比較し、その大小により探索範囲を1/2ずつ狭めていくことで線形探索と比べて効率よく探索することが可能。バイナリサーチとも呼ばれる。
平均比較回数:[log2N]、最大比較回数:[log2N]+1 - 2分探索木を用いた探索法
- 2分探索と似ていて、2分探索ではあらかじめデータを整列しておくが、2分探索木を用いた探索法ではデータを節が2本の木構造で保持しておく。
平均比較回数:[log2N]、最大比較回数:[log2N]+1 - ハッシュ表を用いた探索法
- 探索データのキー値から、そのデータの格納場所(アドレス)を直接計算する方法。(シノニムが発生しなければ)1回の計算で一意に目的のデータにたどりつくことができる。
1回の探索でいいので、最も計算量が少ない探索法である。
※[a]はaを超えない最大の整数を表します。