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基本情報技術者平成20年春期 午前問49
問49
システムの開発部門と運用部門が別々に組織化されているとき,開発から運用への移行を円滑かつ効果的に進めるための方法として,適切なものはどれか。
- 運用テストの完了後に,開発部門がシステム仕様と運用方法を運用部門に説明する。
- 運用テストを効率良く行うために,開発部門の支援を受けずに,運用部門だけで実施する。
- 運用部門からもシステム開発に積極的に参加し,運用性の観点から助言する。
- 開発部門は,運用テストを実施して運用マニュアルを作成し,運用部門に引き渡す。
- [出題歴]
- 応用情報技術者 H22秋期 問55
- 基本情報技術者 R6春期 問14
- 基本情報技術者 H15春期 問58
- 基本情報技術者 H17春期 問49
- 基本情報技術者 H29春期 問56
分類
マネジメント系 » サービスマネジメント » サービスの設計・移行
正解
ウ
解説
- 運用テストの完了後に説明するのでは遅すぎます。運用テストは運用部門が主体となって行うので、運用部門はシステムの運用方法を事前に理解している必要があります。したがって説明はテスト前に行われるべきです。
- 運用テストは運用部門が主体となって行いますが、運用部門だけではシステムの全ての機能や運用上の注意点を把握できない可能性があります。効果的な運用テストとするためには、開発部門の支援を受けながら行うことが適切です。
- 正しい。運用部門がシステム要件定義などに参加することは、実際の運用で必要な機能や考慮すべき点を開発側に伝えたり、認識の違いを埋めたりする点で非常に重要です。開発側と運用側が共通の認識を持って進めることで、適切なサービスの設計と移行につなげることができます。
- 運用テストを実施するのは運用部門であり、開発部門はその支援を行う立場です。また、運用マニュアルが効果的に機能するためには開発側・運用側の両者の視点が必要なので、両部門が協力して作成することが望まれます。