サンプル問題 [科目A]問38
問38
オブジェクト指向プログラムにおいて,データとメソッドを一つにまとめ,オブジェクトの実装の詳細をユーザーから見えなくすることを何と呼ぶか。
- インスタンス
- カプセル化
- クラスタ化
- 抽象化
- [出題歴]
- 基本情報技術者 H12春期 問58
分類
テクノロジ系 » システム開発技術 » ソフトウェア方式設計・詳細設計
正解
イ
解説
- インスタンスは、「型」であるクラスに実際に値を割り当てることで作成したオブジェクトの実体です。
- 正しい。カプセル化は、オブジェクトのデータとそれに対する操作をセットで定義し、オブジェクトの内部をブラックボックス化することです。カプセル化によって、オブジェクト内部の仕様変更があった場合でも、外部からはそれを気にすることなく扱えるため、オブジェクトの独立性が高まります。
- クラスタ化は、類似するデータ等を集団化することを言いますが、オブジェクト指向の概念ではありません。
- 抽象化は、ある実体としてのオブジェクト群から共通する性質・要素・動作を引き出して、それらの事実を包括する概念を定義することを指します。人間がもつ性質を定義した人間クラスを作成したり、人間、ゴリラ、サルから共通する要素を引き出し、霊長類クラスを作成したりすることなどが抽象化に該当します。